
こんにちは。
肩関節機能研究会の郷間(@FujikataGoma)です。
今回はみなさんも一度は抱いたことのある、
『腱板断裂はなぜ自然治癒しない(しにくい)のか?』といった疑問に対して”血管栄養”にフォーカスをあてながら解説していきたいと思います。
筋損傷の種類
筋損傷には大きく3種類あります。
②筋腱移行部断裂
③腱と骨の付着部断裂
これらの中で、最も治癒が早いのは①の筋腹内(筋間)断裂です。
治癒が早い理由は非常に単純で”血管栄養が豊富”だからです。
そして、次に治癒が早いのが②の筋腱移行部断裂です。
②の場合は一方が筋腹(ステーキでいう赤身)のため血管栄養は豊富なのですが、もう一方が腱(ステーキでいうスジ?)になるため、やや筋腹(筋間)断裂に比べて血管栄養が劣ります。
そして最も治癒が遅いのが③の腱と骨に付着部断裂です。
理由は筋腹(筋間)に比べて血管栄養の乏しい”腱”と、それよりもさらに血管栄養の乏しい”骨”部分での断裂であるからです。
ちなみに腱板断裂がなぜ自然治癒しない(しにくい)かというと...
腱板断裂の大半が③の腱と骨の付着部断裂であるからです。
加えて、筋肉は特性上、筋腹を中心に収縮をしてしまいます。
そのため、断裂することで断裂部分が少しずつ引き離されてしまい(腱板の内側化ともいいます)、延々自然治癒をせず、むしろ断裂サイズが大きくなってしまうというわけですね。
もう一度おさらいになりますが、
血管栄養は骨<腱<筋です。
ここを抑えておくと、腱板断裂に限らずとも、様々な断裂(肉離れ)にも活用できる知識ですので、これを機に覚えてみてください(^-^)ノ
今後も皆さんに有益な情報がお届けできるよう尽力いたします!
以上、肩関節機能研究会の郷間からでしたっ(^-^)ノ
まとめ
こちら⇩の公式ラインをご登録いただくと、セミナー情報などを配信していますので是非ご登録のほどよろしくお願いいたします(^-^)