上腕二頭筋長頭の解剖学的特徴

こんにちは。
藤沢肩関節機能研究会 代表の郷間(@FujikataGoma)です。

今回は肩関節の中でも非常に重要な『上腕二頭筋長頭の機能』について解説をしていこうと思います。

 

こんな方にはオススメな記事です
  • そもそも上腕二頭筋長頭腱について詳しく知らない。
  • 上腕二頭筋長頭腱ってどんな機能があるの?
  • 長頭腱炎になったらどうなるの?

上腕二頭筋長頭腱炎は実は皆さんの担当されている患者さんの中にも多く潜んでいます

肩全体が痛い、肩全体がおもだるいという方は意外と上腕二頭筋長頭腱が炎症を引き起こしているのかもしれません。

 

今回はそんな”意外と重要だけどあまり注目されていない上腕二頭筋長頭腱”についてしっかり理解できる内容となっております。

 

本記事をきっかけに臨床に落とし込んでいただけると幸いです^^

 

それでは

まず上腕二頭筋長頭とはどのような機能があるのか?どのような病態があるのか?を確認していきましょう。

上腕二頭筋長頭の解剖

二頭筋の起始と停止

上腕二頭筋長頭とは上腕二頭筋が2つもつ起始部のうちの1つで、肩甲骨関節上結節や後上方関節唇と連続性を持っている筋肉です。

そもそも上腕二頭筋は起始部を2か所持っているので、文字通り”二頭筋”と言われています。

上腕二頭筋の基本的な解剖
  • 上腕二頭筋長頭
      起始:肩甲骨関節上結節、後上方関節唇
      停止:橈骨粗面、前腕屈筋腱膜
  • 上腕二頭筋短頭 
      起始:烏口突起
      停止:橈骨粗面、前腕屈筋腱膜
  • 支配神経:C5~C6

    著者:林 典雄 監修:青木隆明.改訂第2版 運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢.株式会社メジカルビュー社.2011.より引用

上腕二頭筋長頭は上腕骨の前上方を巻き付くように走行し、大結節および小結節の間の結節間溝を通過し関節腔外(関節包外)へと出てきます。

 

では上腕二頭筋長頭の起始部をもう少し掘り下げてみましょう。

上図のように上腕二頭筋長頭は後上方関節唇と線維性の連続を持っており、さらには関節上結節から起始する線維束も存在します。

上腕二頭筋長頭の病態と関節唇損傷が密接な関わりがあることも納得いきますね。

 

 

では次に上腕二頭筋長頭の形状について解説していきたいと思います。

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