
こんにちは。
肩関節機能研究会の郷間(@FujikataGoma)です。
今回は『どこをみる?オーバーヘッドスポーツ~入門編~』と『どこをみる?オーバーヘッドスポーツ~下肢体幹編~』と『どこをみる?オーバーヘッドスポーツ~肩関節編~』のオーバーヘッドスポーツシリーズの『完結編』を飾る記事となっています。
オーバーヘッドスポーツ障害に対するリハビリテーション
それではここからはオーバーヘッドスポーツ障害に対するリハビリテーションについて解説していきます。
私が直近3年間で関わらせてもらった80~90人前後の投球障害肩の選手で最も多い陽性テストは
②HFT
③Impingement
④HERT
これら4つのテストとなります。
もちろんLoose testやEET、EPT、SSP、ISP、SSCが陽性の選手はたくさんいますが、上記4項目が圧倒的です。
そして、この4項目を介入することで他のテストも陰性になるケースを臨床現場でも多く経験しています。
そこで、今回は陽性になることが多い4つのテストの問題点にフォーカスをあててお話をしていきたいと思います。
え?治療法じゃないの?と疑問に思った方も多いと思います。
治療方法はセラピストによって無限に選択肢はありますよね。
セラピストによっても力や体格も違いますし、患者さんによっても状況が全く異なります。
ですので私は『これが絶対よく治る方法だよ!!』というアドバイスはできません。
ですが『ここが問題かもしれないよ!!』というアドバイスはできます!
私の治療法はあくまで参考として受け流してもらっても結構です✨
問題点さえわかれば、あとは皆さんの培った技術で患者さんは治ると信じています💪
それではさっそく確認していきましょう!
①CAT(Combined abduction test)
https://vimeo.com/800007193/50f1e40452
CATの治療で最も重要なことは
『肩甲上腕関節”実質”の外転角度を拡大すること』であり、
肩甲骨代償を伴う外転角度を拡大することではありません。
では外転運動を制限する組織は何か?
そうです。前額面から見た肩関節内外転軸の下方を通過する組織です。
その中でも、私が重点的にアプローチしている組織は
肩甲下筋下部線維、大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭腱です。
肩甲下筋はなんとなくイメージできると思いますので今回は割愛させていただきます。
皆さんは、挙上時の腋窩周囲の解剖位置関係ってイメージできますか?
昔、後輩に『挙上した状態の解剖書のイラストが見つからなくて全くイメージできません』と言われました💦
挙上時の大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭腱の位置関係は以下のようになります。
https://vimeo.com/424315572/6b3e321ff5