大円筋の解剖学的特徴

こんにちは。

肩関節機能研究会の郷間@FujikataGomaです。

今回は『大円筋の解剖学的特徴や介入方法』について解説していきたいと思います。

肩関節の大円筋は”腱板筋群以外”の筋肉なのでマイナーな筋肉というイメージが強いですが、掘り下げていくと非常に奥深い筋肉です😊

本記事を読んでいただく事で、

  • 王道の筋肉(腱板筋群や三角筋、上腕二頭筋など)に介入してみたけど中々改善しない
  • 大円筋の機能はなんとなく知っているけど一般的な教科書レベルの知識しか知らない
  • 大円筋へのアプローチがわからない

といった臨床の疑問が解決するヒントが見つかるかもしれません(^-^)

郷間
言われてみると大円筋って深掘りしたことないなぁ

ではまず基本的な解剖から確認していきましょう。

大円筋の基礎解剖

上腕三頭筋長頭の基本
名称:大円筋(Teres minor muscle:テレス マイナー マッスル)
起始:肩甲骨下角の後面
停止:上腕骨小結節稜
神経支配:肩甲下神経 C5/C6
作用:90°屈曲位では内旋と伸展
   90°外転位では内旋と内転
特徴:広背筋と共同腱を介して上腕骨小結節稜に付着する
   上腕骨、小円筋、上腕三頭筋長頭と四辺形間隙(QLS:Quadrilateral space)を構成する
著者:林 典雄 監修:青木隆明.改訂第2版 運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢.株式会社メジカルビュー社.2011.より引用

この辺りが基本的な解剖、機能かと思います。

では、今回はもう少し深掘りしていきたいと思います。

まずは付着部についてです。

大円筋の付着部

まずはこちらの報告をご覧ください。

大円筋と広背筋は共同腱を介して小結節稜に付着するが、付着部は比較的明瞭に分かれていた。
    Malte Dancker,et al :Teres major muscle-insertion footprint.H.Anat.230,p631-638.2017.

こちらの報告を初めて知った時、『あれ?イメージと違うな...』という印象を持ったのを覚えています。

 

今までは『大円筋と広背筋は共同腱を介して付着するし、停止部も両筋とも小結節稜だから一緒に付着している』と考えていました。

ですが、共同腱を介していることは事実ですので、”付着部が多少異なる”ということは、普段の臨床では頭の片隅に入れておくだけでもいいかもしれません。(本記事では少し掘り下げます。)

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