
こんにちは。
肩関節機能研究会 の郷間(@FujikataGoma)です。
今回は『肩関節包および肩関節唇の病変』について解説していこうと思います。
本記事は
▪関節包や関節唇の病態や病変についてわからない。
▪画像をみるときどこに注目すればいいかわからない。
▪画像をみるときどこに注目すればいいかわからない。
という方々にオススメの記事です。
肩関節包は時には関節を安定させたり、不安定にさせたり、時には拘縮によりADLが制限されたり、意外と肩の臨床では密接に関わる組織となりますのでこの記事をきっかけに少しでも皆さんの知見が広がれば嬉しいです。
それではまず、肩関節包損傷の種類から見ていきましょう!
肩関節包損傷の種類
関節包損傷は基本的には3つに分けることができます。
関節包損傷の種類
①Humeral avulsion of GH ligament:HAGL(ハグル病変)
⇒関節包が上腕骨頭側から剥離する病変
②関節包断裂
⇒下関節上腕靭帯の実質部が損傷した病変
③Bankart病変(バンカート病変)
⇒関節窩側から関節唇靭帯複合体が剥離する病変
⇒関節包が上腕骨頭側から剥離する病変
②関節包断裂
⇒下関節上腕靭帯の実質部が損傷した病変
③Bankart病変(バンカート病変)
⇒関節窩側から関節唇靭帯複合体が剥離する病変
さらっとそれぞれ病変も解説しておきます。
①Humeral avulsion of GH ligament病変:HAGL(ハグル病変)

下関節上腕靭帯が上腕骨側から剥離することをHAGL病変といいます。
HAGL病変は脱臼のなかでもおよそ4%(2-9%)にみられるとされています。
②関節包断裂
下関節上腕靭帯の実質部が損傷した病変を関節包断裂といいます。
前方脱臼に生じやすく、通常のBankart病変に比べると若干高齢で生じやすい病変です。
Bankartに合併している場合もあるため、造影剤検査などを行わないと見落とされやすい病変です。
③Bankart病変(バンカート病変)

基本的には関節窩から関節唇靭帯複合体が剥がれたものをBankart病変といいます。
稀に関節窩(骨)の一部が剥がれたものは、骨性バンカート病変という。
関節包損傷病変の見分け方、見極め方