どこをみる?オーバーヘッドスポーツ~入門編~

こんにちは。

肩関節機能研究会の郷間@FujikataGomaです。

今回は『オーバーヘッドスポーツ障害』に対してなにをみて、何をすればいいのかわからない。

そんなオーバーヘッドスポーツリハビリテーション入門者向けの記事となっております。

と い う こ と で
今回はオーバーヘッドスポーツ障害に対する基礎知識や見るべき評価ポイントついてご紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします✨

郷間
一緒に学んでいきましょう♪

オーバーヘッドスポーツとは

野球やテニス,バレーボールのように投球やスマッシュ、スパイクなど拳上位での動作を要するスポーツ競技

おそらくこの認識で問題ないと思います。

 

このようにオーバーヘッドスポーツと一括りにしてしまうと様々なスポーツについて全て解説していかなければいけないため、今回はオーバーヘッドスポーツ障害の中でも私が最も関わりのある”投球障害肩”にフォーカスをあてて話していきたいと思います。

 

 

投球障害肩は投球側の肩だけでなく、対側の肩関節、股関節、肘関節、体幹、股関節、膝関節、足関節を含めた全身の連鎖運動と投球フォームの観察が必要となります。

臨床現場では『手投げ』『肘下がり』を指摘する場面を頻繁に見かけます。

ではオーバーヘッドスポーツは本当に全身をみるべきなのでしょうか?

肩関節と全身の関係(テニスサーブ)
下肢+体幹  54%
肩関節   21%
肘関節   15%
手関節   10%       
       Kibler (1995)  
肩関節と全身の関係(投球)
股関節、体幹からの力が24%減少した場合、同等の力で投げるには肩の力を34%増加させる必要がある。
Kibler and Chandler (1995),Seroyer et al (2010),Sciascia and Cromwell (2012)

このように、オーバーヘッドスポーツをみるのであれば肩だけではなく全身をみる必要があります。

次に、運動連鎖についてみていきましょう。

全身の機能不全はフォームが崩れ、肩や肘などの末梢に負担がかかる可能性が出てきます。

このように、
『肩は肩だけをみても治せない』
『肘は肘だけをみても治せない』ということがわかってきます。

問診

郷間
問診は非常に重要ですね。

原則として明らかな外傷エピソードは少なくオーバーユースを基盤として発症することが多いため、環境面の不備も原因となってくることが多いです。

例えば肩を痛めて来院された中学2年生の問診例
野球歴=現中学2年生。小学1年生から初めて8年目
学校=中学大会では県内でベスト16以上
部員=17人
ポジション=ピッチャー
同ポジション要員=2人(1人は1年生)
練習量=平日週4日2時間半、休日2日土日
選手に対する期待=高校は県内強豪高校からも声がかかっていて今練習を休むことができない

上記のような選手は頻繁に来院されます。
このようなときは、選手だけに『投げてはいけない』と伝えても上手く監督に伝えられないことや理解されないことが多いです。
親御さんや監督コーチにも説明できる環境づくりを意識しましょう。

現在関わる野球少年たちの投球回数はこちらのピッチスマートを基準に行っています。

※原則は所属施設の主治医に従いましょう

MLB(メジャーリーグベースボール:Major League Baseball)は2014年に医師をはじめとした専門家の意見も取り入れたガイドライン「ピッチスマート」を発表した。これは年齢ごとに1日の球数の上限、その球数によって必要な休養日を細かく定めたものである。

日本は少年野球から全国大会が頻繁に行われ、1年中野球をする習慣があるため、身体を休める期間が少なくオーバーユースとなりやすいです。

医師、選手本人、監督コーチ、親御さんにしっかり病状をお伝えしたうえで復帰のタイミングや漸増負荷を提案しましょう。

視診

視診は主に肩甲骨周囲のアライメント評価を行います。
特に野球選手は投球側の肩甲骨が外転下方回旋位にあることが非常に多いので確認する必要があります。

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