肩甲骨の上方回旋筋と下方回旋筋

こんにちは。

肩関節機能研究会の郷間@FujikataGomaです。

今回は肩甲骨運動の中でも最も耳にする”上方回旋”と”下方回旋”に関わる筋肉について解説していきたいと思います。

郷間
そもそも肩甲骨ってどのような動きがあるんだろう。
肩甲骨は主として6つの動きに分けられます。
さらに6つの動きが”複合的”に動くため、1つの動きのみで動作を遂行することはありません。
また、胸郭や肩甲骨は年齢や性別、体格や姿勢などの個体差があるため、正常異常を判断するのが難しい解剖学的特徴を持つ骨の一つです。
そのため、肩甲胸郭関節の運動から問題点を抽出したい場合は必ず左右差(健患差)を見るようにしてみましょう。
肩甲骨の運動方向
挙上-下制
外転-内転
上方回旋-下方回旋
では、こちらの記事の本題となる上方回旋筋と下方回旋筋についてみていきましょう。

肩甲骨付着筋

みなさんもご存じ肩甲骨回旋筋群。

上方回旋筋群は僧帽筋と前鋸筋。
下方回旋筋群は肩甲挙筋と小胸筋と菱形筋。

これらは肩甲骨の回旋運動を主として担う筋肉ですね。

他にも三角筋、腱板筋群や烏口腕筋や上腕二頭筋長頭、上腕二頭筋短頭、上腕三頭筋、広背筋、大円筋なども肩甲骨に付着します。

上方回旋筋群のワンポイント
僧帽筋上部線維:直接肩甲骨には付着せず、鎖骨外側1/3上縁から肩甲骨上方回旋を行う
僧帽筋中部線維:肩峰から肩甲棘上縁にかけて幅広く付着。
僧帽筋下部線維:棘三角から付着。
前鋸筋:上部、中部、下部線維に分かれる。上部線維は下方回旋にも機能する。

下方回旋筋群のワンポイント
肩甲挙筋:上角に付着。小菱形筋や前鋸筋上部線維と一枚のシート状に疎性結合組織で連続性がみられる。
小菱形筋:肩甲骨内側縁、棘三角より付着。肩甲挙筋、前鋸筋上部線維と一枚のシート状に疎性結合組織で連続性がみられる。
大菱形筋:肩甲骨内側縁、棘三角から下角に付着。一部で棘下筋と共同腱で連続している。
小胸筋:烏口突起から付着し肩甲骨の下方回旋を担う。

みなさん覚えられましたか?

学生時代は覚えるのに一苦労する範囲ではありますが、臨床では必須の知識となります。

健側と比較して患側が上方回旋or下方回旋していたらぜひ今日確認した内容を思い出してみてください(^-^)

今後も皆さんに有益な情報がお届けできるよう尽力いたします!

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郷間
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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