
こんにちは。
肩関節機能研究会の郷間です。
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今回は”腱板断裂を細分化 -断裂サイズと分類-”というテーマでお話していきたいと思います。
そして今回は”全層断裂の分類”についてお話していきます。
”腱板不全断裂の種類分け”に関する記事はコチラです➡【腱板不全断裂の種類と原因推測】【-肩腱板断裂-入門編】
こちらの記事と合わせて閲覧していただくことで腱板断裂に関する知識が深まるかもしれません(^-^)
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本記事は3~5分ほどで読み切ることができますので、ぜひ最後まで読んでみてください(^-^)
腱板断裂の細分化
では早速ですがみなさんに質問です。
みなさんは腱板断裂を0(切れていない)か100(切れている)かに分けて考えていませんか?
セラピストB「もう少し細分化して考えているし(*´Д`)」
セラピストC「せめて0か50か100かくらいには分けて考えてます(;・∀・)」
では実際に皆さんが腱板断裂の診断を受けた患者さんのリハビリを担当することになった時、どの程度まで”断裂”というものを細分化できていますか?
いくつか思いついたものを列挙してみたいと思います。
✔️断裂時期(数日前 or 数か月前 or 数年前 or 覚えていない)
✔️断裂部位(棘上筋 or 棘下筋 or 肩甲下筋 or 小円筋)
✔️断裂程度(全層断裂 or 部分断裂)
✔️全層断裂の程度(小断裂 or 中断裂 or 大断裂 or 全層断裂)
✔️部分断裂のパターン(関節面断裂 or 滑液包面断裂 or 層間剥離)
✔️脂肪浸潤の程度(Goutallier分類Type0-4)
✔️内側化の有無
✔️etc
これだけのものでも細分化するのとしないのでは臨床における予後予測のイメージや臨床でのアプローチ方法などには雲泥の差が生まれそうですね。
DrカルテやMRI画像など限られた情報の中でどこまで細分化できるか、不足している情報を理学所見の評価でどこまで補填できるのか?
このような意識は非常に大切ですね。
では本題に戻りたいと思います。
今回は腱板断裂を0か100かに分けるだけでなく、サイズと程度を分けて考えるための分類をご紹介したいと思います。
1-3㎝➡️中断裂 Medium tear
3-5㎝➡️大断裂 Large tear
5㎝以上➡️広範囲断裂 Massive tear
※私の周りだけでしたらすみません💦
このような骨頭サイズの背景からもCofildらは1-3-5㎝に分けたのではないでしょうか(^-^)
今後、腱板断裂のリハビリを担当することになり
DrカルテやMRI情報に”棘上筋に23mmの断裂”と記載されていたのであれば
”Cofild分類では中断裂(1-3㎝)”ということがわかりますね。
”断裂サイズが大きいこと”と”腕が上がらないこと”は必ずしも比例するわけではありませんが
症候性腱板断裂(痛みあり)は無症候性腱板断裂(痛みなし)に比べ優位に断裂サイズが大きい²⁾と報告されています。
断裂サイズは私たちセラピストが臨床を行っていく上で非常に重要な情報であることは間違いなさそうですね。
・全層断裂は1-3-5㎝によって小中大広範囲断裂に分けることができる¹⁾。
・症候性腱板断裂は有意に断裂サイズが大きい²⁾。
ということで今回は『腱板断裂を細分化 -断裂サイズと分類-』というテーマで断裂サイズ(㎝)からどの程度の断裂なのかを把握するためのCofild分類を紹介させていただきました!
これからも限られたカルテの情報やMRI情報にアンテナを張って最良の治療を提供できるようお互い頑張っていきましょう(^-^)
では今日はこのへんで。
以上、肩関節機能研究会 代表の郷間でした!
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引用文献