結局、肩甲骨の運動軸ってどこ?

こんにちは。

肩関節機能研究会の郷間@FujikataGomaです。

今回は肩関節の臨床で悩むことの多い『肩甲骨の運動軸』について簡単に解説していきたいと思います(^ ^)

本記事を読むことで、肩甲骨を動かく時にどこをもってどのように操作すべきなのか?どのように運動すべきなのか?という疑問を解決するヒントも見つかると思います。

ぜひ最後までお読み下さい♪

郷間
肩関節や膝関節と比べると形や運動のイメージがつきにくいですよね💦

運動により異なる上方回旋運動軸

 

今回は結論から言います。
外転運動時は胸鎖関節を軸に、屈曲運動時は肩鎖関節が軸になって肩甲骨の上方回旋運動が遂行[1]されます。

 

こちらのスライドを見ていただけると少しイメージしやすくなるかと思いますが、肩甲骨は動作によって若干運動軸が異なります。

 

特に今後は運動軸を中心としたお話しも増えてきますので、胸鎖関節と肩鎖関節を軸とした運動については覚えてしまいましょう。

外転運動の軸
外転運動では胸鎖関節を軸とした上方回旋運動が遂行される
胸鎖関節は胸骨の鎖骨切痕と鎖骨の胸骨端から構成される解剖学的関節です。
広義の肩関節の中で上肢と体幹をつなぐ唯一無二の関節となります。

屈曲運動の軸
屈曲運動では肩鎖関節を軸とした上方回旋運動が遂行される

肩鎖関節は肩峰前面の関節面と鎖骨外側の肩峰端から構成される解剖学的関節です。

上方回旋運動の基本軸と移動軸はどこを評価すればいいのか?

外転=胸鎖関節、屈曲=肩鎖関節がわかったところで、それを定量的に評価できなければ
『なんとなく左右差がある』
『なんとなく問題点な気がする』
『なんとなく良くなった』といった定質評価になりかねませんね。

 

では実際に数値化する場合はどのように評価すればいいのでしょうか?

 

私が参考にさせていただいているのはこちらの2種類の角度[2]です。

Spino-Trunk Angle

Spino-Trunk Angle(STA)
体幹(棘突起)と肩甲骨(肩甲棘)を軸にした角度のことです。
前額面における肩甲骨の上方回旋、下方回旋の角度を把握するのに有用です。
もしSTAに左右差があり、健側と比較して患側のSTAが小さい場合は肩甲骨の上方回旋角度が不足しているのかもしれません。
上方回旋角度が不足している場合は原因として上方回旋筋群の筋力低下と下方回旋筋群の柔軟性の低下などが考えられますね。
逆に上方回旋角度は拡大している場合は肩甲上腕関節の可動域制限や三角筋、腱板筋群などの筋力低下があり代償動作として肩甲骨が過剰に上方回旋しているのかもしれません。
ここの角度は必ずチェックしておきたいところですね。

Spino-Humeral Angle

 

Spino-Humeral Angle(SHA)
肩甲骨(肩甲棘)と上腕骨を軸にした角度のことです。
前額面における”肩甲上腕関節”の外転角度を把握するのに有用です。
もしSHAに左右差があり、健側と比較して患側のSHAが小さい場合は肩甲上腕関節の可動域制限が考えられます
その場合は肩甲上腕関節下方軟部組織のタイトネス肩峰下インピンジメントを疑うのが一般的かもしれません。
あまり見ない例ではありますが、逆にSHAが拡大している場合は肩甲胸郭関節の可動性低下などによる肩甲上腕関節の代償動作が考えられるかもしれません。
この辺りは治療を中心とした記事で今後解説していきたいと思います。
ということで今回はおしまいにしたいと思います(^-^)ノ

あわせて読んでいただきたい記事も最後に添付してありますのでぜひご一読ください✨

郷間
あわせて読みたい記事はこちら⇩

肩甲骨の上方回旋筋と下方回旋筋

参考文献、参考書籍

[1]福島秀晃:肩甲上腕リズムの臨床応用を考える.関西理学,13:23-32,2013

[2]林 典雄:運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢 改定第2版 出版:メジカルビュー社

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