肩後面のエコー描出方法

老月
皆さん、こんにちは。
理学療法士の老月隆太郎です。
近年、超音波エコーの普及とともに、ポケットエコーmirucoが開発され、現場で使用しているセラピストが多い状況です。
そこで、今回は、ポケットエコーmirucoを用いて、肩後面のエコー描出方法についてご説明します。

肩後方の機能解剖

 肩後方には、下記の軟部組織が存在します。

 

 

  • 棘下筋( 斜走線維・横走線維 )           
  • 棘下切痕( 肩甲上神経・肩甲上動脈・棘下筋下脂肪体 )

 

 

 

表層には、棘下筋の横走線維斜走線維が存在し、肩甲棘、棘下窩から大結節後面に付着しています。
停止部に関しては、こちらの記事を同様にご確認ください。

深層には、棘下切痕部に棘下筋下脂肪体が存在し、肩甲上神経肩甲上動脈が走行します。

描出方法

  • 端座位または側臥位にて描出します。
  • 肩甲棘を触診し、肩峰角直下でプローブを固定します。
  • 肩関節の内外旋をすることで、棘下筋の滑走が確認することができます。
  • 長軸像であれば、棘下筋の走行に対して平行に、短軸像であれば垂直に、プローブを置きます。

棘下筋の長軸像

 肩関節外旋によって、斜走線維と横走線維が収縮し、肩関節内旋によって、斜走線維と横走線維が伸張する動態が観察できます。

 肩関節外旋に伴って、棘下筋下脂肪体が浮き上がります。また、内旋に伴って、棘下筋下脂肪体が広がっていく動態を観察することができます。

エコー画像の解説はこのようになっております。

棘下筋の短軸像

 短軸像では、肩関節外旋に伴って、棘下筋の横走線維・斜走線維が棘下筋腱に収束していく動態が観察することができます。

エコー画像の解説はこのようになっております。

   

まとめ

  • 棘下筋は、斜走線維と横走線維の2つに分けられます。
  • 棘下切痕部には、棘下筋下脂肪体が存在し、肩甲上神経、肩甲上動脈が走行します。
  • 肩甲棘を触診し、肩峰角直下にプローブを置くと、横走線維と斜走線維の2層構造が観察されます。
  • 肩関節外旋に伴い、斜走線維と横走線維が収縮する動態が観察できます。
  • 長軸像では、肩関節外旋に伴って、棘下筋下脂肪体が浮き上がり、内旋に伴って、棘下筋下脂肪体が広がっていく動態を観察できます。
  • 短軸像では、肩関節外旋に伴って、棘下筋の横走線維と斜走線維が棘下筋腱に収束していく動態が観察できます。
  • 描出するコツとしては、棘下筋腱・棘下筋下脂肪体など白っぽく写るものをランドマークにすることをオススメします。

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