エコー入門~腱板筋群の描出法~

こんにちは。
肩関節機能研究会の郷間(@FujikataGoma)です。

今回は超音波画像診断装置(エコー)を用いた『腱板筋群』の描出方法を解説していきたいと思います。

エコー未経験者
職場にエコー無いから自分には関係ないなぁ...
こんなことを思った方はいませんか?
私は普段の臨床でもエコーを用いて骨格筋などを撮像しますが、レントゲンを撮影したこともCTやMRIを撮影したこともありません
ですが、レントゲンもCTもMRIも必ずチェックしますし、人並み以上には読影できる自信はあります。
なぜならば、画像情報を得ることで患者さんの主訴を解決するヒントが隠されていることが多いからです。
なにが言いたいかというと...
エコーを使用できなくても、エコーをみれるようになることで、今以上に身体を解剖学的にイメージできるようになるので是非みなさんにもみれるようになってもらいたい。
ということです。
説教じみたことを言ってしまい申し訳ありません(^-^;
本題に戻りますが、

本記事は人ぞれぞれ目的が異なると思います。

未経験 エコーを使用したことも見たこともない人➡筋肉の位置や解剖学的構造を理解する
初学者 エコーを使い始めた人➔描出方法の勉強する
中級者 エコーを普段から使用している人➡復習
 このように、それぞれの目的をもって見ていただけると幸いです。

郷間
私がエコーを使用し始めたのも臨床5年目からですので、全然遅くないですよ!

エコーのキホンのキ

長軸と短軸

エコーの基本は長軸走査と短軸走査です。

今回は難しい説明はしませんが、以下の内容では必ず長短軸という言葉が出てくるので抑えていきましょう。

長軸と短軸の違い
長軸:筋の走行と同様にプローブをあてる。(野菜でいう短冊切り)
短軸:近位区を走行に対して垂直にプローブをあてる。(野菜で言うと輪切り)
ちなみに、上腕二頭筋を長軸と短軸で描出するとこのようにみえます。
同じ組織でも長軸と短軸で見え方が全く違いますね。
ではここからは腱板断裂をみていきましょう!

腱板筋群の描出

棘上筋の短軸走査

棘上筋は棘上窩~上腕骨大結節に付着する筋肉です。

棘上筋は僧帽筋中部線維の深部を走行しますので、エコーで棘上筋を描出する時は必ず浅層(画像の上)に僧帽筋中部線維が確認できます。

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