肩ペディア 静的安定化機構(static stabilizer) 2021年3月17日 静的安定化機構(static stabilizer) 肩関節の安定化機構には「静的安定化機構」と「動的安定化機構」の2つがある。静的安定化機構とはその組織の受動的働きにより関節が安定化される機構である。組織としては関節包・靱帯・関節唇・関節内圧が含まれる。 関節上腕靭帯 肩関節の靱帯は関節包が一部肥厚した部分とされてい... 志水 康太
肩ペディア peribursal fat 2021年3月16日 peribursal fat(ペリバーサルファット) peribursal fatとは超音波画像診断装置(エコー)で用いられる用語である。これは、肩峰下滑液包の天井にある脂肪の結合織であり、腱板表面の形状を表している。この形状をみて腱板断裂の有無を判断するとされている。形状としては、平坦化・陥凹(凸)・菲薄化・消失のパ... 志水 康太
肩ペディア fibrillar pattern 2021年3月16日 fibrillar pattern(フィブリラーパターン) 超音波画像診断装置(エコー)で描出した際に用いる用語であり、長軸像で複数の線状高エコー像が層状配列している画像を示す。腱板断裂においてはこのfibrillar patternが不整となる。つまり、線維配列が乱れるということである。... 志水 康太
肩ペディア 上方偏位(superior translation) 2021年3月16日 上方偏位(suprior translation) 上腕骨頭の上方偏位は腱板断裂などによって生じるとされている。しかし、上方偏位が生じる理由は他にもある、上方関節包の断裂や上腕二頭筋長頭腱の断裂といった上方組織の構造的破綻はイメージが付きやすい。また、下方関節包(腋窩陥凹)の肥厚も原因とされる。これは、外転動作などを行... 志水 康太
肩ペディア Neer test 2021年3月16日 Neer sign(test) 肩峰下インピンジメントの徒手検査法である。よく用いられる用語であるNeer testは別名:キシロカインテストと呼び、肩峰下滑液包にキシロカイン等の麻酔薬を注入したあとにNeer signが消失するかを確認し、消失した場合を陽性と捉え肩峰下インピンジメントであると診断する。 ... 志水 康太
肩ペディア 関節下結節(infraglenoid tubercle) 2021年3月16日 関節下結節(infraglenoid tubercle) 関節下結節は肩甲骨の下方にある小さな結節(隆起)である。上腕三頭筋長頭の起始部として認知されており、同筋の張力が過剰になり骨が牽引されることによって骨棘ができる。このことをBenett病変/骨棘といい、スローイングスポーツ選手に発症しやすいとされる。また、関節下... 志水 康太
肩ペディア 関節上結節(supraglenoid tubercle) 2021年3月16日 関節上結節(supraglenoid tubercle) 関節上結節は肩甲骨関節窩の上方に位置する小さい隆起(結節)である。上腕三頭筋長頭が付着する部位として認知されているが、その他には関節唇は関節軟骨とは密着せず、関節窩辺縁と関節唇の付着部との間に間隙があるとされる1)。 こちらを読むと理解が深まる 参考文献 1)... 志水 康太
肩ペディア 烏口上腕靱帯(Coracohumeral ligament) 2021年3月16日 烏口上腕靱帯(Coracohumeral ligament) 烏口上腕靱帯(Coracohumeral ligament:CHL)は肩関節の外旋制限に関与するとされ、肩関節の可動域制限の原因になることが多い。制限方向は外旋とされることが多いが、近年では内転や内旋制限の原因となるといった報告もある1)。 制限方向に関して... 志水 康太
肩ペディア 烏口肩峰靭帯(Coracoacromial ligament) 2021年3月15日 烏口肩峰靭帯(Coracoacromial ligament) 烏口突起の先端から肩峰の前端を繋ぐ靱帯を烏口肩峰靱帯(coracoacromial ligament:CA-Lig)と呼ぶ。烏口肩峰靭帯は烏口肩峰弓(Coracoacromial arch:C-A arch)を形成し、特に肩峰側は肩峰下インピンジメントの発... 志水 康太
肩ペディア 肩甲下筋(Subscapularis) 2021年3月15日 肩甲下筋(Subscapularis) 肩甲下筋は肩甲骨の肩甲下窩(前面,内側面,肋骨面)から起始して小結節に停止するとされる。多くの書籍では「小結節が停止部」、とされているが、実際は小結節に停止しているのは尾側の2/3であり、頭側1/3は小結節の上部に停止している1)。そして、この頭側の停止部からさらに上外側へと小さ... 志水 康太